自然と生理的環境 >> 癌とは何か 2|健康コラム|日本カイロプラクティックドクター専門学院

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自然と生理的環境 >> 癌とは何か 2

 菌類や小さな虫から人類に至るまで、DNAはすべての生物に共通の遺伝物質で、生物がどのようなたんぱく質をいつ、どれだけ作るのかを決めています。

DNAは非常に重要な物質なので容易には変化しない、例えば、犬は生まれた時から犬であって、途中から猫になったりはしません。
だから遺伝子は不変と思いがちですが、それは違います。

生物史的に100年や1000年という比較的短い時間では変化は起こらない。
しかし、何万年という長い時間を経過するとDNAは十分に変化を起こします。

現に、非常に長い時間をかけて遺伝子が変異を繰り返して、我々人も進化してきたのですから。
しかし一日という短い時間の中でも、細胞分裂を繰り返しながら絶えず変化をしています。
その変化にも、内因的なものと外因的なものがあります。


 まず内因的なものは、細胞が分裂して新しい細胞が生まれます。
この時にDNAが非常に高い精度でコピーされます。
しかし100%完璧ではなく、ほんのわずかですが、コピーミスが起きます。

このエラーが素早く修復されれば、新しい細胞のDNAにエラーは伝わらずに分裂が繰り返されますが、修復されずに、エラーがそのまま変異として新しい細胞に伝わることもあるのです。
これは自然に起こる変異なので、自然突然変異といいます。

 対して外因的なものは、DNAに働く物理的あるいは化学的要因のこと言います。
物理的刺激は、紫外線、X線、放射線、薬物などで、DNAにぶつかってダメージを与えます。

化学的刺激は、外部からやってくる有害物質のことで、例えば、石油や石炭などの化石燃料が不完全燃焼する時に発生する物質ベンツピレンがあります。こ
れはそのままでは有害ではないですが、体内にある酵素と反応することによって毒性の強い物質に変化します。
カビによって生産される物質アフラトキシンなどはDNA、RNA、たんぱく質と反応して強い毒性を発揮します。

 これらの変異が遺伝子に起きる時、ある特定の変異が組み合わさることで、新しい遺伝子ができます。
もしこの新しい遺伝子が、生物が生きるのに有利に働くのならば、その生物はその遺伝子を子孫に伝えることにより、新しい生物を生み出す、つまり進化が起きるわけです。

生物の進化は、遺伝子が変異することによって獲得してきた長所です。
しかし長所ばかりではなく、その短所とはまさに癌細胞発生そのものです。


つづく