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健康コラム

自然と生理的環境 >> 体育とスポーツ 1

 今回は、スポーツ選手の体調管理の難しさについて症例から実感したことを考えてみたいと思います。
私の母校、東洋大学陸上部の駅伝部の選手からの相談です。

20歳男子10月20日来院

○長距離を始めて6年目、毎日の練習は、午前にトラックを14km程度、午後にロードを12km程度の走り込みをしている。

○6か月前から特にトラックを走っている時に、左右の足の違和感。右の股関節のつまり感、左の股関節の緩む感じがある。

○本人としては少々オーバーワーク気味かと感じている。練習後には左股関節の緩み感が残り、下腹部周りに重だるい感じになる。

○1年前に階段から落下して、尻もち外傷の既往あり。その少し後から慢性の下痢を起こすようになった。
 
 尻もち外傷を起こす前は、身体に違和感を感じることはなかったそうです。
どうもこのあたりがバランスを崩すきっかけになっているような気がしました。
外から受ける応力が内部にどのように影響するかを考えてみましょう。

 

つづく





膝関節・半月板の機能と障害予防 5

障害の予防:

 カイロプラクティック療法-アライメントと関節の可動域を主に診る。以下の部位が主だった個所である。
足根関節、膝関節、股関節、仙腸関節、脊椎の一つでも機能低下すると全体のバランスが崩れ、パフォーマンスに影響する。

後に、負担個所にスポーツ障害が発生する。関節の状態を診る以外に筋群も大事となる。
幅広い知識と偏らない技術がスポーツ選手を救う。

次号も続き膝について話しをしようと思う。

photo3





膝関節・半月板の機能と障害予防 4

半月板障害例:
 走る動作は、体重が床方向にかかり、床から反発力が発生する。
足底のアーチと膝の屈曲によってこの衝撃を吸収する。
足部の内容は以前説明したので割愛したいと思う。

身体のコンディションが悪く衝撃が上手く吸収できない、グラウンドコンディションが悪くボコボコした状態、ボールを追いかける競技で左、右と急ターンが多い、これらは膝関節または半月板への負担が増す。

上記内容を細かく言えば、足根関節が回内または回外すると半月板にかかる圧は変わる。
例えば、回外位は内側半月板の圧縮率は高くなる。
足根関節は正常位でも、グラウンドの状態が悪ければ足そして膝関節へ影響する。
その他、脚の筋群が弱くなっても半月板に影響することがある、筋群による股関節内旋位は膝関節を外反位にし、半月板に影響する。

1つの原因だけではなく、複数の原因が考えられるため、いくつもの検査が必要となる。
膝関節の過伸展位、内反位、外反位、過度の内旋位、外旋位は半月板にかかるストレスが増すため、損傷しやすい。


つづく





膝関節・半月板の機能と障害予防 3

スクリューホーム運動:

 膝関節を最大に伸展すると10°の外旋が生じ、膝はロック(固定)する。この動きは上記で説明した外旋とは異なり、膝関節の伸展動作に伴う外旋動作である。
この外旋は大腿骨上の脛骨の動きである。
 
半月板は膝関節の屈曲と伸展動作にそって動くことを説明したが、回旋動作にも半月板は反応する。
大腿骨上の脛骨の外旋は、内側部の半月板を後方へ、外側部の半月板を前方へ動かす。

一方、内旋は内側の半月板を前方へ、外側部の半月板を後方へ動かす。

 

つづく





膝関節・半月板の機能と障害予防 2

①伸展動作-大腿骨上の脛骨:
 膝関節を伸展するとき、関節間で2つ動きが生じる。回転(Roll)とすべり(slide)である。
この動きは膝関節が伸展または屈曲する動作に不可欠である。
膝関節の伸展時に回転しないことは、下腿が伸ばせない状態であり、曲がったままである。
すべり動作はその位置で回転し、すべりがないと転がって行ってしまう。

大腿骨上で脛骨が伸展する作用は大腿四頭筋によって起こり、このとき脛骨は前方に回転とすべりによって伸展する。
この動作は半月板も若干前方に動かされる。

②伸展動作-脛骨上の大腿骨:
 この動きは大腿骨が前方に回転しながら後方へすべって行く。半月板は前方へと動く。大腿骨上の脛骨と脛骨上の大腿骨とではすべりの方向が異なる。

③屈曲動作-大腿骨上の脛骨:
 膝を曲げる動作は脛骨を回転とすべり作用によっておこなわれ、伸展動作の反対方向となる。半月板も後方に動く。

④屈曲動作-脛骨上の大腿骨:
 大腿骨は脛骨上を後方に回転しながら前方へすべらせ、半月板は後方に引かれ動く。

 膝関節は屈曲と伸展以外に回旋する。それらの動作に添って半月板も動く。
半月板の動きを説明する前に膝関節の回旋動作について説明したいと思う。

膝関節の外旋と内旋動作は、関節が90°屈曲することによって、全体の40°から50°回旋が可能となる。
外旋動作の角度は内旋より2:1の割合で多い。

しかし、膝関節が伸展すると回旋動作は靭帯の張りによって制限される。
膝関節30°以内の屈曲は90°屈曲位と比べると制限されるが、運動時に必要な回旋、例えばピボット動作は股関節によって回旋が可能となる。
これらの回旋以外にスクリューホームという回旋もする。


つづく