カイロプラクティック学校、整体学校の日本カイロドクター専門学院・国際基準の教育でカイロドクターを養成します。

カイロプラクティック学校のJCDC
国際整体技術学園/厚生収健政第572号 カイロプラクティック療法振興事業協同組合認定校

カイロプラクティック学校のJCDC 日本カイロドクター専門学院

東京本校 東京都新宿区高田馬場4-4-34 ARSビルディング 新宿校舎(本校)事務局入学案内係
資料請求
カイロプラクティック学校 TOP学院について授業概要卒業後募集要項
海外研修(人体解剖実習)
有資格者向けサイト
学科別適正診断
カイロプラクティック学校比較
治療院を探している方は
募集要項
イベント情報登録
厚生労働大臣認可(厚生省収健政572号)カイロプラクティック療法振興事業協同組合
「健康管理士」公式サイト
マンガでわかる!カイロプラクティックドクターへの道
JCDC創立22周年!卒業実績4,600名
テクニックルーム

健康コラム

治療院のための “労務管理”はじめの一歩 (6)

労働条件を再確認しよう ~ブラック治療院と いわれないために~第22回(1)

たや社会保険労務士事務所 田谷 智広

 ■ はじめに
みなさんも耳にしたことがあるかもしれませんが、最近巷では “ブラックバイト” という言葉を 聞くようになりました。数年前からブラック企業 という言葉が出てきましたが、どちらも労働法令 違反やその疑いがあると言う意味で「ブラック」 が使われています。一般的には悪いイメージで使 われる “ブラック○○”。みなさんの治療院もそう 言われることがないように、ブラックバイトやブ ラック企業を反面教師として、もし心当たりのあ ることがあれば、この際に見直していただければ と思います。

 

24_a

■ ブラックバイトの実態

ところで、ブラックバイトとは何でしょうか? ブラックバイトとは、学生アルバイトが劣悪な労 働条件で働くことを強いられているもので、労働 基準法違反またはその疑いのある労働条件で働く ことを強いられたり、ときには会社の損害の補填 までさせられたりと、信じられないような環境に おかれているケースもあります。社会問題化したこともあってか、厚生労働省が実態調査を実施しています。調査結果で浮き彫りとなった問題点は 以下の通りです。

一般的にアルバイトやパートタイマーなどは会 社内での立場としては一番弱いところです。学生 の場合は、社会経験も少なく、特につけ込まれや すいということもあると思いますが、この調査結 果を見る限り出てきた項目自体はブラックバイト 特有の問題点をいうものはありません。学生バイ トに限らず、その他のパート、アルバイト、場合 によっては正規社員であってもこのようなことが あれば “ブラック” と言われても仕方がないとこ ろでしょう。 今回は、上記の調査結果から、労働条件の明示、 労働時間、賃金の支払いについて、問題点と改善 方法について見ていきます。

 

■ 労働条件の明示は信頼関係の第一歩
労働条件の明示は、労働時間、休日、賃金など 法律で明示する項目が決まっていますので、その 通りの項目を文書で明示するのが一番いい方法で す。文書で残れば、トラブル防止にも役立ちます。 特に、労働時間、休日や賃金は最も重要な部分な ので、ここを曖昧にしないようにすることが重要です。 労働条件の明示は、労働契約の内容でもあります。契約は約束事ですから、約束を守るのはビジ ネスの基本。相手が従業員であっても同じことだといえます。

24_b




手技療法家のための 整形外科学 整形学検査法 (5)

08_a

カイロプラクティック振興事業協同組合 理事
JCDC札幌校 学院長
川人 誠司B.S.C.

 

肩関節の代表的な疾患

◇肩関節周囲炎

1.肩峰下滑液包炎
原因
・多くは肩関節挙上動作の反復により炎症が起因すると 考えられている。
⇨肩峰下滑液包は肩峰、烏口肩峰靭帯と腱板(棘上筋) の間に存在し大結節の滑らかな運動に寄与。
症状
・肩峰下滑液包における腫張・疼痛・水種。運動制限。 時に熱感。
・60歳代が最も多い。40歳くらいから多くみられる。
・臨床上、大結節部周辺に圧痛がある。雑音も触知。
⇨棘上筋症候群ともいわれる。棘状筋の場合は肩関節 内転最大可動域時に痛みが出現する。

2.腱板炎
原因
・炎症が肩峰下滑液包のみならず、腱板にも波及した状態。
・腱板筋群の過度の使用、または退行変性によって生ずることがある。
⇨変性した腱内に石灰沈着を起こすこともある。
症状
・肩関節痛により運動制限。疼痛除去により可動域改善。 五十肩の範疇に含まれるが、痛みがなくなると可動制 限が消失する点で大きく異なる。
・50歳代に最も多く比較的若年者にも多い。
・ほとんどが腱板の退行変性と考えられており、拘縮肩 に移行するといわゆる五十肩になる。

3.いわゆる四十肩・五十肩(癒着性肩関節包炎・有痛 性肩関節拘縮・凍結肩)
概念
・40歳代以降に好発し、肩関節部の疼痛と運動制限をきたす症候群として考えられる。
・肩峰下滑液包の炎症・変性・長頭腱の変化など考え 方があるが、明らかな原因はない。
症状
・中年以降にみられる疼痛と拘縮を主徴とする疾患。
・徐々に発病し肩甲部の疼痛と運動制限をきたす。痛み は寒冷時、夜間に増強。
・自動運動、他動運動(他動でも制限されるのが特徴) もあらゆる方向に制限される。
・中年以降にも生ずる肩関節痛および拘縮。疼痛軽減し ても拘縮が存在。
・夜間痛強く、時に頚部、上肢へ放散する。圧痛は急 性期前方に、慢性期は後方に多い。
・50歳代が最も多い。全体的には40~60歳までの間に 発症。
⇨男女、左右には差がない。

四十肩・五十肩
①明らかな原因不明のまま、肩甲部に徐々に痛みが出現。 (発症期)
②約6~9 ヵ月で疼痛と運動制限ピーク。(疼痛期)
⇨運動時痛→安静時痛→運動制限
③安静時・運動時痛が減少し拘縮がメインに(拘縮期)②の疼痛が減少し始めてから約12か月日ころまで
④約12~18か月で自然治癒する。(回復期)
⇨拘縮が徐々に改善し、疼痛や違和感・不快感が減少してくる。

4.石灰沈着性腱板炎
概念
・軽度の外傷が起因となることもあるが原因は不明。
⇨ 石灰が肩関節腱板内、滑液包内に沈着し、炎症・機 能障害(外旋制限)・インピンジメントを起こす。
症状
・中年女性に好発。急性に発症し、夜間痛多い。激痛と可動制限を主徴。
・50歳代が最も多い。全体的には40~60歳までの間に 発症。
・X-rayにて石灰沈着の確認。比較的限局した痛み。
⇨ X-rayで石灰を認めても無症状のケースもある。
・臨床上、石灰(沈着物)の大きさと疼痛や可動範囲 は比例しない。
・沈着物の拡散の促進を中心とする保存療法優先し、改善が見られなければ手術的療法を勧める。

 

◇腱板損傷
原因
・腱板の変性が始まり、肩への負担が大きくなる年代に 多発。外傷による若年者にも多い。
・受傷機転は肩関節に対する直接外力、肘や手を付い て転倒するなどの介達外力、牽引・回旋外力。
⇨ 受傷時、顕著な疼痛を生じることが多いが、高齢者 の場合は疼痛もなく、ある日突然の挙上制限を訴えることもある。
⇨ 完全断裂の方が不全断裂よりも年齢層が高い。
症状
・腱板の変性が始まる40~50歳代に多発。男性に多く 左右別では右側に多い。
・臨床症状としては機能障害、疼痛である。雑音の触知も。
・圧痛は大結節部周辺に多く腱板付着部に雑音多い。
・最も損傷を受けやすい腱は棘上筋である。

 

◇肩峰下インピンジメント症候群
原因
・肩関節外転によって、腱板と肩峰下滑液包は烏口肩 峰靭帯、肩峰、上腕骨頭との間で挟撃される。
⇨60~120度の範囲で起因が多い。
・この運動が長年繰り返されることによって肩関節痛が 発生する。
・棘上筋、肩峰下滑液包の慢性炎症が多く、夜間に増 強する疼痛。
⇨上腕二頭筋長頭腱問題の関与も少なくない。
症状
・患者の肩甲骨を固定し患肢を軽度内旋位のまま肩峰に 上腕骨頭を圧迫するよう他動挙上させると疼痛が再現 (インピンジメント・テスト)。
⇨基本的に可動域は保たれている。

 

◇上腕二頭筋長頭腱の疾患
上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を滑動し変性を起こしやすい。腱鞘の慢性炎症の合併や溝に骨棘形成。
1.上腕二頭筋長頭腱腱炎
原因
・上腕二頭筋の過使用により発生。
症状
・肩関節前面の疼痛を主とする。女性に多い。
・結節間溝での圧痛。可動域制限はほとんどみられない。
⇨外傷の度合いによっては筋腹部にも圧痛が存在するこ ともある。
・上肢側挙、肘関節屈曲時や腕下垂、外旋時の際肩関 節痛。 筋を伸張させる肩関節伸展時にも痛みが出現。
・20歳代と40歳代に多い。
⇨上肢の上旋や肘屈曲位での前腕回外で痛みが増強する。

2.上腕二頭筋長頭腱断裂
原因
・重量物をぶら下げるなどの牽引外力によるものが多い。
・50~60歳代に多く、腱の変性を基盤とし外傷が加わることにより発症。
症状
・受傷時、上肢の脱力感、肩関節に雑音を訴えることが 多い。筋腹の下降により陥凹。
⇨肘関節屈曲は上腕二等頭短頭、上腕筋、腕橈骨筋 によって可能。
・屈曲時の筋腹の隆起は正常より遠位にある。

3.上腕二頭筋長頭腱脱臼
・結節間溝横靭帯の断裂により、長頭腱が小結節を乗 り越えて、前方に脱臼するものである。
・単独発生はまれ、腱板前方断裂の際合併し生じる。(こ の際長頭腱脱臼特有の症状はない)
・手術での固定以外方法はない。

 

◇肩関節の不安定症
外傷性肩関節脱臼
・一般的に肩関節脱臼は肩甲上腕関節から上腕骨頭が 脱臼することを意味する。
・脱臼した上腕骨頭の位置により前方、後方に分ける。

[前方脱臼]
原因
・発症機転は強い肩外転と外旋力が同時に働くことによ り起こる。
・頻度が高く約90%の脱臼を占める。
⇨外傷が強ければ肩甲骨関節窩前縁骨折を伴い、前方に脱臼する。
⇨回旋筋群、特に棘状筋、および関節唇に損傷の可能 性。重度は骨頭骨折を生じる。
症状
・患者は健側の手で患側上肢を支えて来院する。 肩峰の突出が異常にみられる。
・外傷後の時間経過に伴って腫脹、皮下出血が現れる。
・肩関節自動運動は不能。他動運動では疼痛と抵抗が ある。
⇨合併症として骨折と神経損傷を伴うことを考慮する必 要あり。

[後方脱臼]
原因
・前方脱臼に比べてはるかにまれである。
・上肢を内旋、外転位にしての強い外傷時に起因する。
症状
・烏口突起の突出が目立ち、前方脱臼に比べて上腕骨 頭は触れにくい。
・自動運動は不能である。

[反復性肩関節脱臼]
原因
・脱臼を経験することにより臼蓋上腕靭帯や関節包の制 動効果が減弱するために、容易に脱臼、亜脱臼を繰り返し起こすようになる。
・肩関節は反復脱臼が最も頻発する関節である。
症状
・若い年齢層に多く、男女比4:1。全身的な関節弛緩症 の場合もある。
・10歳代で外傷性脱臼の90%、20歳代で80%、30歳 代で50%が反復性脱臼に。
・70%異常が2年以内に再脱臼を経験する。
⇨予防として筋力増強訓練が効果的。





第13回 組合員通常総会のご報告

photo5


 第13回目の組合員通常総会は去る6月3日(月)出席者と委任状出席者で過半数を満たし、有効に成立し行われました。
各議案については下記の通りです。

第1号議案として、平成24年度事業報告書及び決算関係書類承認の件について
  原案通り承認されました。

第2号議案として、平成25年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課の件について
  原案通り承認されました。

第3号議案として、平成25年度における借入金残高の最高限度の件について
  原案通り承認されました。

第4号議案として、字句一部修正委任の件について
  原案通り承認されました。

第5号議案として、理事・監事選挙の件について
  当選者は理事及び監事共に全員再任であり、それぞれ就任を承諾しました。

 2013年度も組合を取り巻く環境は厳しく、廃業等により組合員数の減少もあり、例年にも増して厳しい状況でした。
こうした中、組合としてこれまで以上の一致団結を図り、かつ組合員の皆様へのサービスを充実させていく事が重要であると考えております。

 そんな中、組合の組織力・運営力維持の為、組合員の皆様におかれましても新規加入を検討されている方を積極的にご紹介頂けます様お願い申し上げます。

photo5





手技療法家のための 整形外科学 整形学検査法 (4)

08_a

カイロプラクティック振興事業協同組合 理事
JCDC札幌校 学院長
川人 誠司B.S.C.

肩関節の疾患

肩関節機能解剖

22_a

 

上肢は胸郭につながる可能性の高い部分である。まず前面では、胸骨とつながる鎖骨は遠位で肩甲骨の烏 口突起とつながる。背面では胸郭上に肩甲骨が乗った 状態となり、遠位では上腕骨とつながる。それぞれを解 剖学的には胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲胸郭関節、肩 甲上腕関節、肩峰下関節(第2関節)という。実際に肩関節の機能的なレベルを考えると、上腕骨だけではな く肩甲骨の動きや鎖骨のクランク機能が伴い、肩全体の 動きとして捉える必要がある。肩関節は5つの関節と筋に より構成され、体幹に上肢を連結して無数の肢位を可能にする。主な役割は手を機能的な位置に置くことである。

 

22_b
22_c

 

肩関節の運動において、肩甲骨は胸郭の上で上肢の 運動が効率よく行えるように働き、肩甲骨の動きが上肢 の運動に関与しており、胸郭の上をすべるようにして多く の動きを可能にしている。たとえば手を前に押し出すよう にすると肩甲骨が外側に移動し、手を背側へ強く持って いくと肩甲骨が内側へ移動する。正常な肩関節では約180度の外転が可能である。そ のうち120度の外転は肩甲上腕関節で行われる。残りの 60度は肩甲骨の上方回旋(肩甲胸郭関節)によっても たらされている。これは肩甲上腕関節2度分に対して、 肩甲骨が1度分上方回旋することになり、この両方の運動によって肩関節が外転する。上腕骨と肩甲骨との間に強調したリズミカルな運動を 肩甲上腕リズムと呼ぶ。

 

 

22_d
22_e

 

肩甲上腕関節は球関節であり可動性が大きいが、安 定性では他の関節に比べると低いため、安定性を確保 するための特徴的な構造をしている。その代表的な一つ が腱板筋(ローテーターカフ)である。腱板筋4つの筋で構成される板状に連続した組織からなり、肩甲骨関節 窩周囲にあり、個々の筋の活動による関節運動を行うだ けではなく、上腕骨骨頭を関節窩に引きつけて多くの運 動を安定化させて効率よくしている。4つの筋とは前方の 肩甲下筋、上方にある棘上筋、後方上方の棘下筋、その下にある小円筋である。

 

22_f




図と写真で学ぶ カイロプラクティック教本 -四肢編- 第11回

07_a

JCDC特別講師

山根 悟 D.C.

 

◎ 足関節のモーション・パルペーションとマニピュレーション

足根中足関節のモーション・パルペーション

1. P.-D.グライドのテスト(図31a.b)
P.P: 仰臥位。
D.P.:テーブルの側面に立つ。
C.H.:内側から四指は中足骨の背側を摑み、足底から 母指で中足骨にコンタクトする。
S.H.:他方の手で足根骨を固定する。
M.P.:滑り方では全楔状骨を固定し、それぞれの中足 骨を足底、または足背方向へ滑らせるように関節 の遊びをチェックする。

21_memo1
21_a

 


2. 回旋のテスト(図32a,b)
P.P: 仰臥位。 D.P.:テーブルの足方に立つ。
C.H.:内側から中足骨の足底に母指を、足背を四指をコンタク トする。
S.H.:他方の手は踵足を固定する。
M.P.:8の字を描くように足根中足 関節の関節の遊びをチェックする。

21_b
21_memo2

 


3. P.-D.グライド(D→P)のテスト(図33a.b)
P.P: 仰臥位。
D.P.:テーブルの足方に立ち、頭方を向く。
C.H.:足骨上で両手を組むようにし、母指で足底の中足骨の固定をする。
M.P.:できる限り背屈し、中足骨をドクター側に牽引するように引っ張り、関節の遊びをチェックする。

21_memo3
21_c

 


4..P.-D.(Dorsal-Plantar)グライドのテスト(図34a.b)
P.P:立位。
D.P.:患者の後方に位置し、片膝を立てて座る。
C.H.:両手の母指で足根中足関節よりの中足骨頭に両母指でコンタクトする。
S.H.:C.H.に同じ。
M.P.足関節をできる限り背屈し、患側の膝を90°以上 屈曲し、フロアーに向かって引き下げるようにス ラストを加える。

21_memo4
21_d