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健康コラム

片頭痛における発作間代謝変化:ボクセル基準FDG-PET研究 6

(米)ライフウエストカイロ大学元講師
米国公認カイロドクター
学長 小倉 毅D.C.

Results(結果)
Group comparison(グループ間比較)


 補正なし比較では、片頭痛患者群に両側島(BA13/47)、両側前部帯状回(ACC, BA 24)、両側後部帯状回(PCC, BA 31)、二次体性知覚野を含む両側側頭葉上部、左運動前野(BA 6/9)、左一次体知覚野(BA 3)に顕著な代謝低下がみられた
(Table 2, Fig. 1)。
代謝亢進については脳全体いずれの部位にもみられなかった。

table2

つづく





片頭痛における発作間代謝変化:ボクセル基準FDG-PET研究 5

(米)ライフウエストカイロ大学元講師
米国公認カイロドクター
学長 小倉 毅D.C.

Results(結果)
Clinical features(臨床的所見)


 最終的に20人右利きの片頭痛患者が選択された(4人オーラ有、16人オーラ無、男3人、女17人、年齢20~40歳、平均年齢34.0±6.4;Table 1)。
平均発症年齢24.1±6.8(14-34)歳、平均罹患期間9.9±4.6(3-19)年、発作期間29.8±19.4(8-72)時間、平均疼痛スケール2 . 8 ± 0 . 4 ( 2 - 3 ) 平均年間発作回数41.9±12.5(24-60)回、平均生涯発作頻度450±313(72-1140)回であった。

12人の患者は発作時に経口薬t r i p t a n を摂取、5 人はergotamine-caffeine、3人は非ステロイド系抗炎症剤を摂取していた。

table1

つづく





片頭痛における発作間代謝変化:ボクセル基準FDG-PET研究 4

(米)ライフウエストカイロ大学元講師
米国公認カイロドクター
学長 小倉 毅D.C.

Statistical parametric mapping analysis
(SPM解析)


 normalize、smoothingされたPETデータはボクセル単位General Linear ModelでSPM解析された。
統計解析前に、個々のデータはプロポーショナルスケーリングによりmean global activityにノーマライズされた。
灰白質thresholdを0.8として平均ボクセル値とともにglobal calculationが行われた。
画像解析は、3人を除くすべての被験者に変側的あるいは左右両側に頭痛を有していたため、lateralizatiion無しで行われた。

 統計解析は2ステップで行われた。始めに、患者群-コントロール群間の部位別糖代謝比較における有意差の2サンプルt検定を行った。
検定は、SPM threshold P<0.001(Z score>3.09)とし、多重比較補正なし、限界threshold>20で行った。
片頭痛関連部位あるいは急性疼痛反応部位においてはsmall volume correction(SVC)が多重比較補正ありで行われた(P<0.05)。

Talairach Daemon softwareにより各ピーククラスターの解剖学的部位を検出した。
次に、20人の患者の部位別糖代謝と罹患期間及び生涯発症頻度との相関解析を行った。
これらの解析はSPM2 “single-subject: covariate only” moduleで行われた。罹患期間と生涯発症頻度はcovariate-of-interestとして性別、年齢とともに処理された。

SPM thresholdはボクセルレベル補正なしP<0.001で、限界thresholdをP>20とした。変化があると思われる解剖学的部位にはSVCが適用された(P<0.05多重比較補正あり)。


つづく





片頭痛における発作間代謝変化:ボクセル基準FDG-PET研究 3

(米)ライフウエストカイロ大学元講師
米国公認カイロドクター
学長 小倉 毅D.C.

PET acquisition and data processing
(PET検査及びデータプロセス)


 PETスキャナーは英国Philips社製Gemini TF3D PET/CTが使用された。
すべての被験者はPET検査前後最低72時間片頭痛発作がないことを条件とした。
すべてのPET検査は早朝に行われ、FDG10~16mciが静注された。FDG注射30~40分後に10分間のスキャンが行われた。

PET検査室は最小聴覚刺激、薄暗い状態で、患者は閉眼状態での撮像が行われた。画像再構成にはlistmode reconstructionが使用され、2 mm³voxel size、128×128 pixel image matrixで90 axial slices (2 mm thickness) の画像を得た。解析にはSPM 2が使用された。

 

つづく





片頭痛における発作間代謝変化:ボクセル基準FDG-PET研究 2

(米)ライフウエストカイロ大学元講師
米国公認カイロドクター
学長 小倉 毅D.C.

Methods(方法)
Subjects(被験者)
 韓国大学メディカルセンター神経科外来クリニック患者より片頭痛患者をI n t e r n a t i o n a l Headache Society Criteriaに則り募集した。
高血圧、糖尿病、心疾患、他の神経疾患、精神疾患を持つ患者は除外された。
また、valproate,topiramate, propranololといった片頭痛予防薬摂取者、摂取経験者も除外された。

被験者から統計学的データ及び発病年齢、羅患期間、発症(発作)期間、疼痛スケール(four-point scale:0;none, 1;mild, 2;moderate, 3;severe)、年間発作頻度及び生涯発症頻度(年間平均発作回数×罹患年数)の情報が収集された。
すべての被験者は本研究参加前にCTあるいはMRI検査を受け、顕著な構造的異常を持つ患者は除外された。

コントロール群被験者は、20人の年齢、性別が一致する右利きの健常者を募った。本研究は地域倫理委員会より承認され、すべての被験者からwritten informedconsentが得られた。

 

つづく